

なぜ「正しい情報を見きわめる力」が大切なのでしょうか?
体や病気のことを知りたいと思ったとき、インターネットやテレビ、本などで情報を調べることがあると思います。
しかし、そこにはまちがった情報や、わざと正しくないことを伝えている場合もあり、そのような情報を信じてしまうと、ご自身の健康に悪い影響が出ることもあります。
「この情報は本当に正しいのだろうか」と考える力を持つことが、とても大切です。
正しい医療情報を見分けるための5つのポイント
覚えやすい合言葉は「か・ち・も・な・い」です
情報は、5つ確認しないと「価値もない」と覚えましょう!
か:書いたのは誰ですか?どこが発信していますか?
- 病院や大学、国の機関など、信頼できるところですか?
- 名前のわからない個人や企業、団体ではありませんか?
- インターネットの情報であれば、URL末尾のドメインも確認しましょう。
| URL末尾のドメイン | サイトを運営する組織の属性 |
|---|---|
| co.jp | 企業 |
| or.jp | 非営利団体 |
| ac.jp | 大学 |
| lg.jp | 地方自治体 |
| go.jp | 公的機関 |
「.jp」は、日本のサイトということです。
誰が発信している情報かを確認しましょう。
信頼できる専門家や団体が発信している情報は安心です。
ち:ちがう情報と比べましたか?
- 同じテーマについて、他の情報源にも目を通しましたか。
- 他と比べて極端な表現や、不安をあおるような言い方をしていませんか。
- 長所と短所の両方が書かれていますか。
複数の情報を見比べて、落ち着いて考えることが大切です。
も:もとになるデータや研究はありますか?
- 研究結果や専門家の意見が書かれていますか。
- 根拠もなく「必ず治る」などと言っていませんか。
データや理由がある情報を選ぶようにしましょう。
信頼できる情報源の一つとして、「診療ガイドライン」があります。
これまでの科学的なデータや研究に基づいて、最も効果的で安全と判断された治療方針が医療者向けの指針として示されています。
な:何のためにその情報が出されていますか?
- 市民の健康を守るためでしょうか、それとも商品を買ってもらうためでしょうか。
- 広告や営利目的ではありませんか。
情報の目的がどこにありそうかを考えて、書かれていることをうのみにしないようにしましょう。
い:いつ書かれた情報ですか?
- 情報の日付は新しいでしょうか。
- 医学や治療法は日々進歩しており、医学系の診療ガイドラインは、3~5年を目安に改訂されます。*
できるだけ新しい情報を選びましょう。
まとめ
医療や健康についての情報を正しく見分けるためには、「か・ち・も・な・い」の5つのポイントを思い出してみてください。
そして、少しでも不安に感じたり、よくわからないと思ったりしたときには、身近な医療者に相談してみましょう。
「か・ち・も・な・い」について、動画での解説もあります。
- 情報をもとに納得できる判断をするポイントは、胸に「お・ち・た・か」
- その情報、本当に「専門家」が書いたものですか?
- 医療者が参考にする「診療ガイドライン」ってなに?
- 「ニセ・誤情報」にだまされないためには?
もご覧ください。
(引用元)
ここでご紹介した内容は、下記ウェブサイト、および文献を参照して作成しました。
中山和弘『これからのヘルスリテラシー 健康を決める力』(講談社、2022)


